2024-01-01から1年間の記事一覧

〆張鶴 純米吟醸 生原酒 春しぼり

初めて〆張鶴の春しぼりの生原酒を飲ませてもらった。山田錦100%の50%磨き。樽酒の量り売りと同じ新潟県の酒屋から入手した。旅の出会いは大切だ。 酸味の効いた、若々しさが溢れて出ている生原酒だ。元気がいい。逆に言えば、旨味は控え気味で深みは薄い。…

〆張鶴 樽酒量り売り

新潟県でも数軒の酒屋のみに許された〆張鶴の樽酒量り売りだ。去年新潟旅行した際に出会った酒屋さんが幸運にもたまたまそのうちの一つで、今回初めて入手する事が出来た。 ぐい呑みに注いだ瞬間から樽香が漂って否が応でも期待が膨らむ。 口に含むとやはり…

榮光冨士 純米大吟醸 ~ザ・プラチナ~

榮光冨士の冨士酒造が現在進行形でいったいいくつの銘柄を産み出しているのか今や全く分からない。次々とキャッチーなラベルの酒が登場してくる。この酒は、精米歩合なんと33%の純米大吟醸の生原酒だ。雪女神という初めて聞く酒米を使用している。 辛味でも…

新政 陽乃鳥

久しぶりの陽乃鳥。考えられない程のプレミア価格で流通するようになってから随分と経つが、今回も長い付き合いの「いつもの酒屋さん」からもちろん定価で回していただいた。せっかくなので、年に何度かあるアニバーサリーデイに開けさせてもらった。唇に触…

松の司 あらばしり 純米吟醸

香りは案外愛想がない。ツンと澄ましたご令嬢という印象だ。(なんたる昭和チックな表現)つまりは、華やか系ではないという事だ。媚びない姿勢はこれはこれで逆に存在感がある。口に含んだ瞬間に感じる一番の個性は品のいい酸味だ。あらばしり生らしく喉奥に…

花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 美山錦

多分私が一番好きな酒蔵だと思う。人気が出過ぎて頻繁に飲めなくなってきただけに、時折入手出来た時は余計にテンションが上がる。 相変わらずとびきり美味い。一口含んだ瞬間から旨味が口いっぱいに爆発する。後味に渋味苦味も微かに残る。酸味も含めて絶妙…

鳳凰美田 髭判 純米大吟醸酒 無濾過本生

なるほど香りの高さでは日本有数かも知れない。それだけで深い満足感を与えてくれる。そしてその直後に一人頷きながら飲む一口目の旨味の膨らみがさらに頬を緩ませる。がぶがぶ飲むべき酒ではない。ゆっくりゆっくり味わいながら杯を重ねていく。嗜むという…

而今 きもと赤磐雄町 木桶 火入

ちょくちょく呑んでいる而今だが、私の印象の中でこういう地の色のラベルは記憶にない。デザインのベースは守り抜いているようでも、少しずつトレンドへの対応を試みているのかも知れない。 50%磨きの純吟クラス。一口目から舌の上でざらつく。他に喩えが思…

八海山 純米大吟醸

思わず目を引く渋い赤系の背景色のラベルを見て、あゝ、八海山もこういう世界にやってきたのか、とそう思った。途切れる事なく次につないでいくためには、時代に食らいついていくのは重要だ。 いわゆる新潟酒の淡麗辛口とは一線を画す、つまりはさっぱりすっ…