2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥海山 純米吟醸生にごり原酒 即詰濁吟

秋田県の由利本荘市という、私自身では行ったこともなくイメージのつきにくい土地にある酒蔵天寿酒造の醸したお酒。にごり生原酒らしいアプローチ。即詰とのことだが、素晴らしい完成度だと感服した。口に触れるか触れないかの段階でプチプチ感が伝わってく…

萩乃露 風ーKazeー純米吟醸 短稈渡船 生

滋賀県高島市の酒蔵福井弥平商店。こちらの造ったお酒を飲むのは多分初めてだと思う。宮城県の萩の鶴は何度も飲んだことがあり、手元に届いた時には混同していた。滋賀県にも、松の司など個性的で味わい深い酒を産み出す酒蔵がたくさんある。 一口目からぐっ…

而今 特別純米 無濾過生

最初に口に含んだ時には旨口系の優しい味わいだな、という第一印象だった。が、と思いきや後味にはほんのり辛味も残る。あくまでも微かだ。大好きな粉薬的要素も含まれる。無濾過の生酒だが、全体的に静かな印象だった。 随分前から一部では法外なプレミアム…

大信州 豊乃蔵 槽場詰め 純米吟醸生 青ラベル

5月15日曜日、上高地散策を終えて、松本市街に戻る途中に大信州酒造に立ち寄った。以前から大好きな酒蔵だったので、せっかく松本市に行ったのだから訪ねないという選択肢はない。 ごく直近にリフォームしたのだろう。驚くほど新しく清潔そうな事務所と工場…

天恵の美酒 大信州の特別仕立て 無濾過生原酒

先日上高地散策の後に酒蔵を訪ねた松本郊外にある大信州酒造。様々なことにチャレンジされているようで、この酒はその一つとなる新しい企画である第一回オンライン酒の会のために特別に瓶詰めされた酒とのことだ。超限定なのだが、実は蔵元に行く前に、いつ…

天美 純米吟醸 うすにごり 生原酒

2020年に下関に誕生した新酒蔵長州酒造の造る銘柄天美。実際には全く新規にという事ではなく前にあった酒蔵をRebornさせたということだ。そのあたりの経緯は小城市の光栄菊と似ている。最近は入手困難になるほどの人気を集めていると聞くが、この酒を飲んで…

純米吟醸 三ツ友恵 レイメイ 陸奥八仙

三ツ友恵レイメイ企画の陸奥八仙版である。蔵元の八戸酒造はもちろん八戸にあり、従って旧南部藩である。 ファーストタッチから酸味がくっと口中に広がる。豊盃と同じように粉薬的要素もあるにはあるが、基本的には真ん中にあるのは酸味だ。旨味が少ないので…

純米吟醸 三ツ友恵 レイメイ 豊盃

青森県を代表すると言えるステータスを持つ三酒蔵のコラボが実現した、あまり同じ例を聞いた覚えのない画期的な企画だ。ネーミングも気が利いている。「三ツ友恵」。三酒蔵がともにレイメイという名のレアな酒米を使用して醸し、その銘柄を付けてリリースす…

大信州 直詰め生原酒

香りに品がある。口当たりはとろりとしているが、喉元近くまで来ると意外にも攻めてくる。酸味と辛みが絡み合う。後味はさっぱりとしている。渾身の出来栄えだと思う。全国区の人気酒蔵であるのが良く理解出来る。水がいいせいか、冬の寒さが厳しいせいか、…

榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 熊本城復興祈念酒 森のくまさん

流石は榮光冨士。それが最初の感想だ。一つ前に飲んだ酒がかなりクールな味わいだったので余計に濃厚さを感じる。まろやかだ。50%磨きの大吟醸クラス。日本酒度ー11.0だから辛みも酸味も薄め。ずんと響いてくる旨口系だ。私の大好きな粉薬的(いつも書いてい…

上川大雪 特別純米 緑丘蔵

今北海道で、というよりも日本酒業界全体でかなり話題を集めている酒蔵だ。数年前にクラウドファンディングで金を集めて新しく立ち上げたという、一昔前なら考えられない発祥なのだ。 独特の、というか、変わった味わいだと思う。旨味はほとんど感じない。酸…

亀泉 純米吟醸 生原酒

高知県土佐市の酒蔵亀酒造。日本酒度-10と記されているが、数値ほどは甘くは感じない。何故だか爽やかにすら思える。吟醸レベルらしい華やかな香り。抑えめながら酸味も残る。私の好みにぴったりの、バランスの取れた極上の生原酒だ。「土佐」でイメージする…