2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

夜明け前 生酒 純米吟醸生一本 しずくどり

久しぶりに飲んだ「夜明け前」。「木曾路はすべて山の中である」で始まる、馬籠を舞台にした島崎藤村の小説のタイトルから取って名を冠したに違いないが詳しい由来は知らない。私が藤村の本を読んだのはかれこれ45年ほど前だ。内容は全く覚えていない。だか…

萩の鶴 純米生原酒 しぼりたて

うむ。光栄菊や花陽浴のような旨口系ではないが、この酒も私のストライクゾーンホームランポイントに位置する酒だ。舌先で搾りたて生原酒らしい刺激をくれるが、味わいはむしろ大人っぽい。やや辛口だが暴れない。落ち着いて食中酒として味わえる。酸味は抑…

光栄菊 SNOW CRESCENT

もう何種類も試させてもらっている光栄菊。毎回記しているが、母方発祥の地佐賀県小城市にある再興蔵だ。 やはりこのシュワシュワ、ピリピリ感は格別だ。旨味が口中にぱっと広がる。たまらない。酸味、辛みはほとんど感じない。言葉は適切なではないかも知れ…

龍神丸 大吟醸生原酒40

和歌山県有田郡の高垣酒造所が醸したお酒。今回初めてこの蔵の造ったお酒を飲ませてもらった。 何故だかこの龍神丸というブランドだけが異常に人気があるようで、ネット通販などでは意味不明な高額プレミアムがついている。もちろん私はさる酒屋から定価購入…

純米アンフェインドサケ

純米大吟醸おりがらみ無濾過生酒。裏ラベルには柔らかさという表現を使ってあるが、むしろ一口目からずどんとした酸味と辛みがしっかりと喉に伝わってくる酒だと思う。 奈良県は葛城市にある酒蔵梅乃宿。明治中頃の創業だ。私はかつて、この会社の役員と仕事…

黒龍 樽酒

しばらくその存在を忘れていたのだが、たしか11月限定で販売されることを久しぶりに思い出して去年晩秋、数年ぶりに手に入れておいた。このお酒は、蔵元から樽で送られてきたものを、酒店が自前で瓶に手詰めしなくてはならないとのこと。大変手間がかかるし…

初亀 特別純米

久しぶりの初亀。このお酒は酸味と旨味は後ろに隠れている。と言って辛すぎる訳でもない。喉を通る頃には、私が最も好むタイプの粉薬系(喩えがよろしくないのは重々承知だが)の後味が残る。表現が難しい。バランスに優れた上質な酒とでも言おうか。磯自慢や…

吾有事 純米大吟醸 無濾過生原酒

非常にパワフルな発泡性を有している。香りには洋梨のような華やかさがある。口中に含むと、生原酒ながら繊細でさっぱりした味わい。やや辛口で酸味も主張してくる。 と開栓直後にメモした。三日目になると、落ち着いて深みが増してきた。後味も最高だ。ここ…

みむろ杉 ろまんシリーズ 特別純米酒 辛口 露葉風 無濾過生酒

巷間で高い評価を得ているということは知っていたが、飲むのは初めての「みむろ杉」。長谷寺など数々の古刹のある奈良県桜井市の酒蔵今西酒造の産み出した酒だ。桜井市の中でも三輪そうめんの故郷三輪の地にあるようだ。私は仏像マニアなので、この十年で二…

玉川 福袋 純米吟醸 無ろ過生原酒

所詮味覚というものは人それぞれであるから、きっと表現には異論はあるだろうが、私にとっては口に含んだ瞬間の酸味がとても爽やかに感じた。 イングランド人杜氏で有名な、京丹後市にある酒蔵木下酒造の造る玉川。随分久しぶりに飲ませてもらった。正月に相…

真澄 純米吟醸あらばしり 生酒 樽酒

純米吟醸あらばしりの生酒、なおかつ樽酒という、私にとっては夢の概念のような酒だ。しかも長野県諏訪市の雄宮坂醸造の造る真澄なのだ。 主張し過ぎはしないレベルのほんのりとした杉の香りを嗅いだ瞬間に感動を覚える。口に含むと舌上でざらざらとする辛味…

十四代 大極上生 龍の落とし子

おそらくはここ二十数年間日本酒の世界でナンバーワン人気を保ち続けていると思われる十四代。山形県村山市の高木酒造の造る酒だ。このお酒は、その中でも上位グレードに属する酒種だ。 生酒なのに、香りからして上品さを感じる。口に含んだ瞬間には、すっと…