2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

墨廼江 特別純米酒

からりとした男酒。心地よい酸味とほのかな苦味と辛みが絶妙なハーモニーを奏でる。宮城県石巻市の酒蔵墨廼江酒造のお酒を飲ませていただくのは、大震災以来では初めてだと思う。被災後もこのようなハイクオリティな酒造りを成し遂げられていることに心から…

純米大吟醸 スーパーくどき上手

大好きな亀の井酒造による、改良信交なんと30%精米の高グレード酒。ただ、産み出された酒にはいつも感激させられて大好きなれど、くどき上手という銘柄名はあまり好みではない。この酒には使われていないが、たいていのお酒のラベルに使用されている浮世絵柄…

十四代 吟撰

もう四半世紀も前に、初めて十四代と出会った時に飲んだものと全く同じ酒種だと思う。ぼんやりとした記憶だが、多分ラベルも当時と変わっていないような気がする。もちろん大昔のことなので間違っている可能性も高い。 雑味なく爽やかな口当たりだ。やや辛口…

田酒 純米大吟醸 秋田酒こまち

取り寄せた利尻産の極上ウニに何を合わせるか悩んだ末に選んだのがこのお酒。 2本続けて田酒を飲んだのだが、同じ銘柄でもこれほど傾向が異なるのかと驚いた。香りからもう全然違う。華やかだ。口に含んだ瞬間にぱっと旨味が膨らむ。酸味が控えめなのでその…

純米吟醸 三ツ友恵 古城錦 田酒

古城錦シリーズの最後は田酒。西田酒造は、平素からこの酒米を使っている。過去から時折飲ませてもらっている。 いわゆるすっきり系。相変わらず「透明感」という言葉を思い出させる酒だ。控えめな酸味とこれまた控えめな辛みがベースの落ち着いた味わい。が…

純米吟醸 三ツ友恵 古城錦 陸奥八仙

三ツ友恵古城錦版二本目は陸奥八仙。南部八戸の酒蔵八戸酒造の醸した酒だ。前回のレイメイより酸味がやや控えめだという気がする。深さはあまり感じないが、心地よい粉薬的苦味が後に残る。非常に飲みやすく喉に心地よい。逆に言うとぐいぐい迫ってくるよう…

純米吟醸 三ツ友恵 古城錦 豊盃

陸奥八仙と田酒、そして豊盃という青森県を代表する銘柄を有する三酒蔵が同じレア酒米を使用して醸し、その銘柄を付けてリリースするという奇跡のコラボ第二弾。題して「三ツ友恵」。みつどもえ、と読むのだと思う。個性の比較が出来るという訳だ。今回の米…

亀齢 無濾過生原酒 ひとごごち

やや辛口側に寄っているが、私のストライクゾーンにはぎりぎり入っている。口に含んだ瞬間に舌先を刺激する。キレが素晴らしい。喉から食道に落ちる瞬間にかすかに旨味を感じさせる。無上の後味だ。酸味も時折気づかせてくれる程度の適度さ。流石と言わざる…

積善 完熟バナナ

長野市の酒蔵西飯田酒造の醸した酒。花酵母の酒は幾種類も飲んできたが、これほどなるほどと頷かせてくれた酒は初めてだ。完熟バナナ酵母。一口含んで思わず微笑んでしまった。もちろん甘口。とろりとした濃厚な喉越しだ。淡麗辛口好きの方には受け入れづら…

一白水成 純米吟醸 秋田酒こまち

一白水成は甘いというイメージを持っていたが誤っていたかも知れない。いつも飲んでいたのは無濾過の原酒だったような気がするからそのせいかも知れない。 絶妙なバランス。最初の一口目はやや辛口の印象だが、喉を通り過ぎるまでに旨味と苦味も含んで深く膨…