同じ山形県鶴岡市産でも、直前に飲んだ「不思議ちゃん」とは打って変わり切れ味の鋭い酒だ。強すぎない辛口で、程よい酸味を伴っている。後味にも辛みが膨らむ。原酒だが重苦しくはない。香りは控えめだ。実は、酒蔵の竹の露には私は個人的に強い思い入れが…

それにしても、このユニークなネーミングにはいったいどういう意味があるのだろうか。摩訶不思議なコンセプトだと思う。新時代へ向けての決意のサインと受け取っておきたい。個人的には亀の井酒造は全国でトップ人気を勝ち得て不思議ない実力蔵だと思ってい…

口に含んだ瞬間から酸味がかなり押してくるので、私の好みからは少し距離がある。膨らみよりもキレで勝負の酒だ。さっぱり系の白ワインが好きな方にはたまらない酒だろう。ワインが本業の蔵らしいアプローチだと思う。そんな試みをする人は絶対にいないだろ…

香りからして唾液を呼ぶ。とろりとした口当たり。無濾過生原酒だが攻撃的ではない。引きの美学とでも言おうか。しぼりたてらしいピリピリ感は舌先に伝わる。だがその先は、やや辛口ながら偏りのない絶妙なバランスの味わいだ。押しすぎないから安心して飲め…

赤磐雄町米の50%精米。 佐賀酒の中では旨味に偏っていない方だと思う。相変わらずバランスが最高だ。後口はさっぱりしている。酸味と微かな辛みが残る。 もちろん口中では旨味も膨らんでくる。香りもよし。好みの粉薬要素満点。生まれ育ち的に、私が佐賀酒を…

さすがは寫樂だ。それが一口目の感想だ。最初からぱっと膨らむ。辛口系ではあるが、酸味、旨味と三位一体の絶妙なバランスを実現している。ただ、香りだけが純米大吟醸の割にややそっけない印象を受けた。少なくとも過度な華やかさはない。どちらかと言うと…

落ち着く味だ。味わいは、どの角度から見ても控えめなアプローチ。そのくせラベルのデザインは非常にラディカルだ。次期社長となる予定の現杜氏が東京農大中退の若者だということだから、チャレンジ精神旺盛なのは当然のことだろう。ただ、残念ながらこの酒…

例年なら蔵開きイベントで賑わう、大関を始め白鶴、白鷹、日本盛といったメジャー蔵がひしめく酒蔵地区で入手したお酒。店のカウンターの奥でタンクから瓶に注ぎこんでくれた最高鮮度の生原酒だ。 酸味と辛み、そのキレで勝負の酒だ。口中で膨らんだりはしな…

最初はとろりとした口あたりのような気がする。ただ油断してはいけない。杯を重ねていくと感想が変わっていく。どちらかと言えば攻撃的な酒だと思う。香りはあまりしない。直球アプローチだ。私の大好きな粉薬的な後味が深い。酸味はやや強めだ。山口県周南…

無濾過生原酒らしく開けたては辛みと酸味がかなりずどんと来たのだが、変化を確かめようと四合瓶ながら数日に分けて飲ませてもらった。 三日目に飲み干したのだが、予想通りに非常に上品な味わいに育った。香りと酸味が程よい具合に絡み合い、どちらかと言え…

福岡県久留米市の山口酒造場の醸したお酒。すっきりした飲み口。九州酒のスタンダードとは異なった第一印象だ。べとつかない。と言っても初めて飲む訳ではない。生まれ故郷の福岡県の酒なのでかつては頻繁に飲んでいた。優れたマーケティングで最近は全国レ…