大関 純米 清酒しぼりたて 生原酒

例年なら蔵開きイベントで賑わう、大関を始め白鶴、白鷹、日本盛といったメジャー蔵がひしめく酒蔵地区で入手したお酒。店のカウンターの奥でタンクから瓶に注ぎこんでくれた最高鮮度の生原酒だ。

酸味と辛み、そのキレで勝負の酒だ。口中で膨らんだりはしない。つんとくる感じだ。もっと率直に言わせてもらえば、なるほどメジャーらしい味わいだ。繊細にこだわり抜いて造り込んだという印象はない。まあ、当然だ。ここまで大きな会社になると、途方もない数の人々に安定した品質の酒をなるべく安価に提供するのが最大のミッションだ。生産高百石以下のような酒蔵などとは比較すべきではない。2月の蔵開きシーズンのしぼりたてと言っても、うちの場合は年中絞ってますからね、と店員さんが言っていた。それはそうだろう。
今回は、あの大関のタンク出しの生原酒を飲めただけで満足だし、ありがたい。酒造りのメッカに住んでいるからこそ味わえる幸せだ。

 

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