2022-01-01から1年間の記事一覧

田酒 純米吟醸 秋田酒こまち

今回の酒米は秋田酒こまちということだ。コシヒカリに対抗する、ご飯用のブランド米あきたこまちとは種類が違うのだろうか。あるいは酒米用に品種改良さろた親戚筋か。 田酒としてはやや辛口に寄っているように感じた。ただそれでもバランスは崩されておらず…

天鵞絨 ヴィリジアン 2020 生酛木桶純米

ファーストアタックから非常に優しい口当たり。えっと思わず声に出したほどにすっと静かに喉奥に消えていく。酸味だけは控えめながら後味に主張を残すという感じだ。少し褒めすぎかもしれないが、梵の超吟を初めて飲んだ時のことを思い出したりした。冷蔵庫…

光榮菊 月影

今ではすっかり全国区の人気酒蔵として不動の地位を得た光榮菊。まさに私の半分のルーツがある小城市の誉れだ。 そしてこのお酒もまたまた私の好みの真ん中だった。私の中でも不動のfavorite SAKEの地位を築いている。しかもそれはますます強固になっていく…

純米吟醸 榮

福岡県久留米市の酒蔵株式会社花の露。初めて飲ませてもらったので、榮というのが中心銘柄なのかどうかは残念ながらよく分からない。 隣の県だが福岡県の酒は佐賀酒とはかなり傾向が異なっているように思う。香りも酸味も旨味も抑え気味のからっとした飲み口…

天美 新酒 純米吟醸 にごり生

山口県下関の酒蔵長州酒造の酒。リスタートからほんの短い期間で、全国トップランクの人気を獲得するに至っている。 これはすごい。一口飲んだ瞬間にそう感動した。旨味爆発。若さそのものの勢いがある。一方で、舌先で転がすとピリピリしながら苦味も広がる…

Kawankajima GENBU Autumn Limited

信玄謙信の決戦で有名な川中島町にある酒蔵の酒千蔵野によって醸される川中島幻舞。なるほど。途方もない美味さだ。酒処長野県の中でも屈指の人気を集めるのが良く解る。全国的な名声は伊達ではない。そう感じた。しかも頒布会優勝を狙うという意欲がひしひ…

光榮菊 幾望 無濾過生原酒

様々なブランドを次々産み出し続ける、私のルーツの地である佐賀県小城市の誉れ光榮菊。いつどれを飲んでも私の好みの真ん中付近にある。香り高く、口に含むと深みのある旨味が溢れる。にも拘らずこのお酒に関しては、案外後味はカラッとしていた。素晴らし…

大信州 秋の純吟

栓を開けた瞬間に、うっとりとするような芳しい香りが漂う。この世界でよく喩えられる、高級な果実のような香りだ。ここ数年で呑んだ酒の中では最も強いレベルだと思う。まずは嗅覚が大満足をする。 口に含む。これまた超ハイレベル。本音で美味い。第一印象…

大信州 別囲い 純米吟醸 番外品 生

松本市の郊外にある大信州酒造。去年上高地観光からの帰り道に酒蔵にお邪魔した。すぐ近くに安曇野があったりする土地柄だ。水の素晴らしさは口にせずとも想像に難くない。空気もどこまでも澄んでいた。温暖化が進んできているとは言え、盆地であるから真冬…

真澄 信州地酒頒布会用酒

口に含んだ瞬間に酸味が押し寄せてくる。かなり強めだ。旨味も付随してくるが、そちらはごく控えめだ。辛さはあまり感じない。この類いの酒は久しぶりに飲んだ。酒処長野県最大の酒蔵である諏訪市の宮坂醸造が醸した酒であり、直近の全国人気的にはやや後塵…

信州亀齢 無濾過生原酒 美山錦 信州地酒頒布会酒

素晴らしい。脱帽だ。これほどの人気銘柄になっても、一切妥協せずに頒布会優勝を狙って造り込んだ事が良く解る。逆に言えば、そういう姿勢こそが今日の全国制覇の理由だろう。 香りは上品で控えめ。無濾過生原酒だけに、というか、らしく、というか、口に含…

而今 純米吟醸 八反錦火入

今も安定的に全国区の人気を維持している、三重県名張市の木屋正酒造の造る而今。プレミアがついて流通しているため、定価購入主義の私は年に数回手にするに留まる。而今の八反錦のものは初めて飲ませてもらったと思う。全体に控えめで大人しめの印象で、ぐ…

花陽浴 純米大吟醸 無濾過生原酒 美山錦

果樹園にでもいるのかと錯覚するほど、くらくらと脳を刺激してくる華やかな香り。口に含むと一瞬とろりとして、ほんの僅かな苦味と酸味を同時に感じるが、その後には爆発的旨口が口いっぱいに膨らんでいく。淡麗辛口好きにはなかなか理解してもらえないかも…

花陽浴 美山錦 純米吟醸 無濾過生原酒

素晴らしい。としか言いようがない。何回飲んでも、またどのグレードのものを飲んでも、常に私のストライクゾーンの真ん中近辺に存在してくれている。 今回は酒米美山錦の、55%磨き純米吟醸。無濾過生原酒だ。栓を開けた瞬間に伝わってくる華やかな香りに思…

True Red 紅菊の愛情 純米大吟醸

千葉県山武市にある酒蔵寒菊銘醸の醸したお酒。ネーミングみラベルももはや日本酒とは思えない。だが昨今かなり評判を取っている銘柄だと聞いた。そうなると試してみるしかない。 蓋に抜栓時注意、と書かれたシールが貼られていたのだが、あまり重く受け取ら…

田酒×みむろ杉 コラボレーション企画 田酒 純米吟醸56

田酒はいつでも田酒だ。片口の錫製酒器に注いだ瞬間に思う。どこまでも透明だ。 見た目通りにテイストのベースはすっきりしているが、飲むといつもの田酒よりはやや旨味が深い気がした。みむろ杉とのコラボの影響が少しはあるのだろうか。いずれにしろ、この…

ソガ ペール エ フィス リア サケ ナチュレル

随分昔に数度小布施の酒蔵にお邪魔したことがあったが、当時は今ほどの異様な人気は集めておらず、小規模で真面目なワイン蔵が日本酒作りにチャレンジしているということがメディアに時折取り上げられて注目を集めているという感じだった。蔵を見学すると純…

黒龍 夏しぼり

若い時から私が愛し続けてきた酒蔵。見学は出来なかったが、かつて永平寺参拝かたがた酒蔵まで出向いて写真を撮った覚えがある。以前は石田屋やニ左衛門のような、四合瓶で一万円を超えるような入手困難限定酒を喜んで飲んでいたものだったが(もちろん定価で…

西之門 純米大吟醸40

先日長野旅行した際に酒蔵で入手したお酒だ。その酒蔵はよしのやは、善光寺の仁王門から西に百メートルも行かない位置にあった。門前般若湯とでも呼ぶべきだろうか。 非常に華やかな香りの、大吟醸らしいお酒だ。口に含んでゆっくり味わうと、決して押し出し…

生酛 黒澤 生原酒

千曲川最上流地区にあるという黒澤酒造。素晴らしい水が湧き出ていることは想像に難くない。 生原酒であることをぐいぐいと積極的に主張してくるパンチ系だ。口に含んだ瞬間に、ぐっと辛味と酸味が押し寄せる。舌触りはとろりとしているが、後味は案外にもす…

光榮菊 ハルジオン 無濾過生原酒

光榮菊としてはやや酸味が勝っているタイプのように思える。必然的に、逆にこの酒蔵最大の特徴である深い旨味はいつもほどには感じない。すっきりの方に寄せられている。おそらくはこの酒はあえてそのポイントを狙って造られたのだろう。少し私の好みとはず…

田酒×みむろ杉コラボレーション企画 みむろ杉 純米吟醸 56

今をときめくみむろ杉の今西酒造と長期間全国トップランクの人気を維持している田酒の西田酒造の夢のコラボ。奈良県と青森県の間でどんなつながりがあるのかと不思議に思っていたが、裏ラベルを読んで分かった。両酒蔵はともに酒米研究所という団体に所属し…

OCEAN NINETY NINE 空海 無濾過一度火入原酒

個人的にはほとんどなじみのない千葉県の酒。今回、とてもお洒落なラベルに惹かれて購入してみた。千葉県の山武市という地にある酒蔵のようだ。山武と書いて、さんむと読むようだ。Googleマップで調べると九十九里浜に面しているようだ。ああ、なるほど。恥…

光榮菊 白月

毎度書いているが、私の片方のルーツがある佐賀県小城市。その中で、田んぼ(昔の小城人は、田んなか、と言っていたが)と民家が混在する、とても酒造りに適しているようには見えない環境の地にある酒蔵光榮菊酒造。Rebornからまだそれほどの時間が経っていな…

飛鸞 晴天 SEITEN 無濾過生

過去に長崎県の酒蔵の酒を飲んだという記憶がない。もしかしたら初めてという可能性さえある。そんな気さえする。福岡で生まれて佐賀に深い縁を持つ私だが、すぐ近くの長崎県にはあまり日本酒造りのイメージはない。ましてキリシタンという言葉がオートマチ…

志太泉 純米吟醸 焼津山田錦

静岡県藤枝市にある志太泉酒造。この酒蔵のお酒を飲んだのは今回が初めてかも知れない。 静岡県は、生産量そのものはさほど多くはないが、開運や磯自慢など全国区のビックネーム地酒酒蔵がいくつもある。隠れた酒処なのだ。富士山由来の清い水が関係している…

越乃寒梅 Lagoon

かの越乃寒梅もその世界にとうとう入ってきたか、と思えるアーティスティックなラベル。ビジュアルが斬新でなければもはや生き残れないということなのだろう。 精米歩合58%。アル添でアルコール度数は19%と強い酒である。非常に個性的な酸味だ。淡麗辛口が売…

榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 龍吟虎嘯

またまた榮光冨士の個性的ネーミングの純米大吟醸を試してみた。酸味も旨味も比較的強めの主張があり、一方で榮光冨士にしてはからりとした印象を受ける。濃いめの味付けの料理でも食中酒として楽しめる酒だと感じる。何故これほど頻繁に榮光冨士を飲むかと…

榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 煌凛

かなりの頻度で飲ませてもらっている榮光冨士。山形県鶴岡市の冨士酒造の主軸銘柄だ。数多の酒米を使いこなして、いくつあるのか最早分からない程たくさんの種類のサブネームをつけて次々と新しい酒を産み出し続けている。主な特長は、旨口系の生酒。吟醸プ…

冬の月 爽やか純米吟醸 朱月

最近はこの「冬の月」銘柄で人気を博している、岡山県麻口市の嘉美心酒造。私も時々飲ませてもらっている。今回のお酒は春の限定酒のようだ。朱月と書いて、あかつきと読むようだ。「冬の月」の春バージョンとはなかなか発想が面白い。 爽やか純米吟醸と銘打…