大信州 秋の純吟

栓を開けた瞬間に、うっとりとするような芳しい香りが漂う。この世界でよく喩えられる、高級な果実のような香りだ。ここ数年で呑んだ酒の中では最も強いレベルだと思う。まずは嗅覚が大満足をする。

口に含む。これまた超ハイレベル。本音で美味い。第一印象は、芳醇な香りを放ちながらも案外からりとしているというもの。そこに苦味と酸味が控えめに絡み合ってくる。これで59%磨きとは恐れ入る。素晴らしい完成度だと思う。杜氏渾身の作という感じだろう。こういう酒が海外に行ってほしい。コスパもいいし、きっとワイン超うるさ型の西洋人やユダヤ人も感激するに違いない。私はこの酒を歯止めなく絶賛したい。改めて、日本のてっぺんを取れる酒蔵だと確信する。お酒のクオリティは既に充分過ぎるくらいだから、的確なマーケティングを期待したい。まずは長野県制覇だ。

 

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