大盃 macho 純米雄町80% 生

群馬県高崎市の酒蔵牧野酒造の醸したお酒。酒米雄町の純米酒だ。最近では逆に珍しい、80%磨きという低精米。会社としての巧みな戦略性を感じられる。

一昔前ならば日本酒のラベルとしては考えられないチャレンジャブルなデザインだ。生き残りのために全国の酒蔵が知恵を絞っていることがよく分かる。

なるほどマッチョというネーミングはぴったりだ。香りからして素っ気ない。全く媚びるつもりはないと言わんばかりだ。口に含むとずどんと直球の酸味と辛みが切り込んでくる。一つ前に飲んでいた天美が非常に上品な飲み口であっただけに、この押し出しにはびっくりさせられた。杜氏の狙い通りだろう。さあ酒を呑むぞ、という気分の時に相応しい酒質だと思う。食中酒として選ぶのは、私は遠慮したい。

ただとても面白いアプローチだと思う。有名マーケッターがひと絡みしているのかも知れない。今後とも世間を騒がせるべく頑張ってほしい。

 

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