ちょうど三年ぶりの西の関。なぜちょうど同じ時期と分かるのかと言うと、前回飲んだのも全く同じお酒、2月に発売される初絞りだったからだ。開けたてには発泡が見られる。ラベルの地の色が通年酒とは違って紅梅色で、この時期に相応しい華やかさだ。西の関は、大分県は国東市の萱島酒造による、長い間九州屈指の人気を誇り続けている銘柄である。
旨口。ではあるが、ねっとりとはしてこない。私の好みど真ん中の味わいの味わいだ。無濾過無調整だが、その割に雑味をあまり感じない。そして酸味も押してこない。私としては安心して食中に楽しめるタイプの酒だ。古豪らしい安定感というところだ。