飛鸞 晴天 SEITEN 無濾過生

過去に長崎県の酒蔵の酒を飲んだという記憶がない。もしかしたら初めてという可能性さえある。そんな気さえする。福岡で生まれて佐賀に深い縁を持つ私だが、すぐ近くの長崎県にはあまり日本酒造りのイメージはない。ましてキリシタンという言葉がオートマチックに頭に浮かぶ平戸の地で日本酒造りが行われているとは想像をしていなかった。数年前に現地を訪れた際にもその存在に気づかなかった。ただ様々な情報によると、最近かなり高い評価を受けていると聞いた。そういう訳で早速試してみることにした。

 

心地よく爽やかな酸味。精米歩合70%の無濾過生原酒だが、押し出してくる感じではない。やや辛口の方に寄っているから、やはり隣りの県の佐賀酒のスタンダードとは少し違う。深みよりも、口中を駆け抜けるキレで勝負という感じだ。一方香りは華やかだ。ある意味でアンバランスとも思えるギャップにまた驚かされる。いずれにしろ全体のレベルが非常に高い。

ラベルもかっこいい。今風だ。長崎県侮り難しだ。

 

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