夜明け前 生酒 純米吟醸生一本 しずくどり

久しぶりに飲んだ「夜明け前」。「木曾路はすべて山の中である」で始まる、馬籠を舞台にした島崎藤村の小説のタイトルから取って名を冠したに違いないが詳しい由来は知らない。私が藤村の本を読んだのはかれこれ45年ほど前だ。内容は全く覚えていない。だから背景は横に置いて、ただ味わいの感想を綴るのみである。

品の良い香り。長野らしいクールな味わいで、生酒ながら酸味、辛みとも控えめだ。旨味はほぼ感じない。実に飲みやすい。地場の山菜や天然の川魚塩焼きなどに合わせたらどれほどの幸福が訪れるだろう。ちなみに、大好きな粉薬系後味も微かに伝わる。造り手は伊那郡辰野町の小野酒造店。もっと有名になってほしい酒蔵だ。

 

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