流石は榮光冨士。それが最初の感想だ。一つ前に飲んだ酒がかなりクールな味わいだったので余計に濃厚さを感じる。まろやかだ。50%磨きの大吟醸クラス。日本酒度ー11.0だから辛みも酸味も薄め。ずんと響いてくる旨口系だ。私の大好きな粉薬的(いつも書いているが、私独特の表現法)な後味が残る。
何故山形県鶴岡市の酒蔵冨士酒造が熊本城復興祈念で「森のくまさん」という酒を造ったのか不思議に思っていたのだが、裏ラベルを読んで良く理解できた。蔵元が加藤さんという名前で、その祖が加藤清正公だと伝わっているらしい。そういう訳で熊本県への共感が深いのだ。ちなみに、森のくまさんとは、初めて聞いたのだが熊本のブランド米だということだ。
様々なアプローチでたくさん銘柄を生み出しているが、いつどれを飲んでも安定感を感じる酒蔵だと思う。