今北海道で、というよりも日本酒業界全体でかなり話題を集めている酒蔵だ。数年前にクラウドファンディングで金を集めて新しく立ち上げたという、一昔前なら考えられない発祥なのだ。
独特の、というか、変わった味わいだと思う。旨味はほとんど感じない。酸と辛味で押してくるのだが、口中で膨らまない。正直に言えば私の好みとは少し違うようだ。もうちょっと深みが欲しい。まあ味を固めていくのはこれからなのだろう。暖かく見守り応援したい。
ただ、一つだけお願いをすると、現時点で生産高何石なのかは分からないが、それでも将来的には是非一升瓶を主軸にしてほしい。せっかく意思強く新たな事業を立ち上げたのだから末長く愛されてほしい。日本酒を着実に消費し続ける呑兵衛にとっては、四合瓶だけだと定期的には購入しづらいのだ。マーケティングをした上での、新たな市場を切り拓くための戦略なのだろうが、Sustainのためにはヘビーユーザーの確保も重要だと思う。
極寒の地で是非頑張ってほしい。
