No.6 X-type

生まれて初めての経験だが、長い付き合いの酒屋の方からメールで「今回このお酒が入ったのですが購入されますか?」とプッシュの連絡をいただいた。
聞くと、転売ヤーの暗躍であまりにも馬鹿げた価格で取引されているのを憂いた新政酒造の方から、販売形式についてなんらかの工夫を求められたのだという。結果、店舗にも並べずネットでも告知せずに、お得意様にだけ順番に個別案内して購入意思を示した人にだけ売っているとのこと。なんとも酷いことになったもので驚くばかりだ。せっかくなので他の冷卸と共に購入させてもらった。もちろん定価だ。

今回淡路島の林屋鮮魚で刺し盛りを買ってきたので、それに合わせて飲んでみた。
No.6シリーズの最上位グレードと思われるX-typeだ。これまでに、やはり同じ酒屋に回していただいたS-typeとR-typeは飲んだことがある。その上のグレードと考えると楽しみは膨らむ。がぶがぶ飲まないように気をつけようと思いながら栓を開けた。
その瞬間に華やかな香りが漂ってくる。生酒らしい旨口アプローチなのかと思いきや、さにあらず、口に含むとやはり酸味が際だっている。実に新政らしい味わいだと思う。SやRと比較すると、より上品な優しい味わいだと思う。生だが攻め系ではない。
刺身と鰻を肴にしたが、実にフィットした。引き立て、引き立てられ、という感じだ。回していただいたいつもの酒屋に感謝したい。

 

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