2020-01-01から1年間の記事一覧
北海道夕張郡の酒蔵小林酒造の造る銘柄北の錦。その中でも今人気を集めているのが北斗随想だ。今回の酒は、45%磨きの大吟醸クラスしぼりたて。一言で言えば高級酒らしい飲み口の酒だと思う。フルーツのような香り。口に含んだ瞬間のインパクトは薄い。これは…
ここ数年全国ブランドとなり人気を集めている長野市川中島町の酒蔵酒千蔵野の銘柄幻舞。女性杜氏である。 今回の酒は金紋錦を酒米として使っている。精米部合55%。香りは弱い。味わいの方であるが、無濾過生原酒だが押し出してくるタイプでなく、口中ではふ…
今年も信州地酒頒布会が始まった。各酒蔵が本気で勝負に来ているということがひしひしと伝わってくる企画で、毎年楽しみにしている。 一発目は上田市の酒蔵である沓掛酒造の造る福無量。この酒蔵の酒を飲むのは17年振りである。諸事情があったらしく、一時期…
岐阜県養老町にある酒蔵玉泉堂酒造の銘柄美濃菊。私はこの酒蔵のお酒は初めて飲んだ。限定300本と書かれている。購入したイオン熱田店には10本ほど並んでいた。搾りたて生詰めなので迷わず購入した。香りは仄かという程度で控えめ。強い押し出しはなく、バラ…
滋賀県蒲郡の人気酒蔵松浦酒造の銘柄松の司。以前は随分入れ込んで酒蔵まで行ったことがある。公開酒蔵ではないので外観をバックに写真を撮った覚えがある。田園地帯の真ん中にあったように記憶している。ただ、気に入った酒蔵はたくさん回ったので勘違いの…
個人的に私が最も愛する酒蔵黒龍酒造。福井県の古刹永平寺の近くにある。一番愛している訳だから、もちろん酒蔵に行ったことがある。と言っても観光酒蔵ではないので目の前で写真を撮っただけであるが。最近は少しご無沙汰だった。多分二年半ほど前に石田屋…
私を日本酒という幅広いカテゴリーに入門させてくれたのが竹の露なら、冷酒、とりわけ吟醸酒に目覚めさせてくれたのは間違いなくこの酒だ。銀盤特撰大吟醸。出会いはもう30年も前の事だ。富山産の刺身をツマミに、酒場で勧められたのだ。清酒は熱燗で飲むも…
大好きな酒蔵、山形県鶴岡市の冨士酒造の醸した酒である。酒米は富山県産五百万石。精米歩合は50%。何故ZEBRAというネーミングなのか、裏ラベルの縦書き文を読んだか何を言いたいのかさっぱり分からない。ただ横書きで書いてある味の解説はその通りと得心し…
青森の誇る全国ブランド田酒。西田酒造の醸す酒である。このお酒の精米歩合は50%。定期的に飲ませてもらっているが、ラベルの文字色同様に田酒も少しずつ味を変えていると思う。淡麗の印象を持っていたが、この酒はふくよかな味わいと表現したい。旨味酸味と…
出雲酒の雄王禄酒造。社長兼杜氏の石原丈径氏は酒蔵経営者としては屈指の有名人でありやり手だ。通常かなり辛口に感じてきたのだが、この酒は生酒らしい旨味も感じられる、私には程よい酒だった。酸味は弱い。米は地元東出雲産の山田錦で55%精米。こだわりを…
山廃の木桶仕込み70%磨きということなので飲み手を選ぶ個性的な味わいを想像していたのだが、さすがは秋田の実力蔵山本だ。予想を良い方に裏切ってくれた。実に深い味わいだと思う。それでありながら飲みやすい。酸味も適度だ。そして後味がしつこくない。だ…
旭川の酒蔵男山。この酒は北海道の米で造ったとのこと。55%磨き。 この酒ほど裏ラベルのコメントが実際の味わいにピタリと符合するケースはあまりないのではないかと思った。自己分析が素晴らしい。 裏ラベルにはこう書いてある。「柔らかで口当たりの良い純…
能代という銘柄とトンネル地下貯蔵庫で有名な秋田県能代市の酒蔵喜久水酒造。昔は良く飲ませてもらった。温故知新ということで今回何種類か入手した。こちらのお酒は、アル添の生原酒だ。アルコール度数は20%超えの20.5。なんとアルミ缶入りだ。アルミ缶入り…
静岡県焼津市の酒蔵磯自慢酒造による酒。静岡酒の中では、やや手に入りにくい酒蔵だ。したがって飲むのは久しぶりだ。特別本醸造と称しているが、特A地区の山田錦の55%精米だから一般的な酒蔵ならば吟醸と名付けるだろう。 媚びない酒。そういう印象を受けた…
この酒はすごい。 飲み易くもある。 秋田県由利本荘市の酒蔵である齋彌酒造店の銘柄雪の茅舎。この酒蔵の酒を飲むのも久しぶりだ。生酒とは思えないふくよかさ。酸味は薄い。後味に粉薬系。まさに私の好みの味だ。私には、同じ秋田の最近意味不明なほど人気…
三重県多気郡の元坂酒造の造る銘柄酒。この酒蔵の酒を飲むのは初めてだ。山廃造りの無濾過生原酒ではあるが、裏ラベルに書かれている通りに安らぎをコンセプトに造っているのだろう。穏やかな味わいだ。酸味具合が絶妙だ。香りはあまり感じない。たしかに「…
こういう表現を日本酒に使っていいかどうか分からないが、まろやかな酒だ。岡山県の雄嘉美心の特別な銘柄酒冬の月が発売二十周年を迎えたとのこと。それを記念して造られた、さらに特別な酒だ。個人としての二十周年記念に合わせて購入した。驚いたことに、…
かつて能登杜氏四天王と称された故波瀬正吉氏を擁した静岡酒の雄土井酒造場。波瀬氏が存命の時には頻繁に飲ませてもらっていたが、今回温故知新で久しぶりに購入した。単に純米とネーミングされているが、55%精米である。相変わらず突っ込んでくる酒だ。香り…
うん。これは非常に好みの味だ。大好きな旨口系ではないがストライクのど真ん中だ。 北海道の夕張郡に今評判の美味い酒があると聞いて、旭川の酒屋から取り寄せた。北都千国会という酒屋のグループがあって、そこに所属する酒屋のようだ。夕張郡栗山町という…
温故知新シリーズ。実は富山県の酒蔵である銀盤酒造には強い思い入れがある。もう何十年も日本酒を愛飲しているが、その始まりのことはよく覚えている。ごく若い頃はビールや洋酒の方をもともとは好んでいた。それを最初の最初に日本酒に目覚めさせてくれた…
淡麗辛口のメッカ新潟県を代表する銘柄の一つ八海山。米どころ南魚沼市の酒蔵八海醸造の造る酒だ。私自身の好みは濃厚旨口の方なので、新潟のお酒はそれほど頻繁には買っていない。ただこのお酒は純米大吟醸かつ生原酒ということで、仕上がりを試してみた。…
秋田県仙北郡の酒蔵栗原酒造の銘柄酒である。久しぶりの感覚。飲んだ瞬間ガツンと来た。いや。ガツンではなくズドンだ。辛みと酸味が一気に襲ってくる。食中酒には向いていないような気がする。一対一で真剣勝負を迫られる酒だ。とにかく生酒としては異例な…
先日から原点回帰で、昔好きだった酒蔵の酒を辿ってみている。島根県松江市の米田酒造の醸す銘柄豊の秋。久しぶりに飲ませてもらった。一口飲んで後悔した。なぜしばらく離れていたかなーという後悔だ。私が一番好む旨口系ではないが、香り、酸味、後味とも…
天狗舞を飲むのは多分四半世紀ぶりくらいのことではないかと思う。石川県白山市にある車多酒造の造る酒だ。昔は大好きで良く飲ませてもらった。 さて久々に飲んだ感想だが、最高レベルに私の好みの味だった。生酒だが口当たりが優しい。酸味もきつくなくほん…
島根県出雲市の旭日酒造の造る銘柄十旭日(じゅうじあさひ)。その原酒だ。酒米は改良雄町で70%磨き。アルコール度数18~19。スペックが物語る通りの、つまりは予想していたそのままの感じの味わいだ。武骨。がつん。優しい香りだとか旨みだとかは無縁。かなり…
全国新酒鑑評会で金賞を受賞するにはYK35と長く言われてきた。Yは酒米=山田錦、35%精米、そして中間の文字Kとは熊本県酒造研究所発祥の協会9号酵母のことだ。この香露は、熊本県酒造研究所の醸す酒の銘柄だ。久しぶりに飲ませてもらった。以前飲んだ時の記憶…
島根県の酒屋から何本か地酒を取り寄せた。 島根県仁多郡奥出雲にある簸上清酒合名会社の醸した酒である。裏ラベルな解説によれば、21世紀初頭にJRAで活躍したシンボリクリスエスをイメージして名付けた酒らしい。漆黒のSとは、Symboli Kris SのSということ…
長野県諏訪市の江戸時代初期創業の酒蔵宮坂醸造の造る酒真澄。その季節限定酒うすにごりを入手した。瓶そのものが特別だ。一升ではなく1.5L瓶だ。上部には、私には意味が解せないが点字のようなものがある。ラベルも本当に美しく上品だ。まさにうすにごりに…
灘の生一本。たからかにラベルにそう謳われている。先週の蔵開会で入手した造りたての酒だ。西宮市はビッグメジャーだらけなので、逆に名前を知ってもらうのが大変だろう。十八世紀末の明和七年創業の酒蔵だ。今に続いているということは、「下り酒」と呼ば…
宮城県が誇る地酒の雄一ノ蔵の樽酒。私は昔から樽酒の熱燗がとても好きなので、この季節は何かしら常備している。一ノ蔵の特別純米樽酒ということで大変期待していたのだが、香りも味わいも杉香は薄く大人しい。もう少しガツンと来てほしいと思う。まあ熱燗…