2020-01-01から1年間の記事一覧

南 特別純米 出羽燦々 ひやおろし

これぞ潔い男酒。さすがは南だ。スパッとした辛さの中に仄かな旨味が残る。言い換えると、口下手ながら実は女性には優しい土佐のいごっそう的な酒だ。南を飲むといつもそう思う。ラベルもトレンドに迎合していない。南は南やき。このままのスタンスで是非令…

女城主 純米吟醸 生原酒 Special Bottling

先日の小旅行の際に、岐阜県恵那市岩村地区にある岩村醸造の蔵元に立ち寄って入手したお酒。タンクから直接目の前で瓶に詰めてくれる、まさにSpecial Bottlingなお酒だ。アルコール度数は18〜19と原酒らしく高め。精米歩合は50%。近辺を回ったので良く分かる…

MIYASAKA CORE Challenge with No.7 純米吟醸生原酒

長野県諏訪市の酒蔵宮坂醸造。創業から三百六十年近い歴史がある。真澄ブランドで有名だ。このMIYASAKAは、この酒蔵発祥の7号酵母へ原点回帰をして未来へ向かう新しい酒造りをしようというコンセプトで始められた2016年からの新しいブランドだ。ラベルからし…

十九 Gattolibero

長野市にある年間生産高60石の小さな酒蔵尾澤酒造場。時折無性に飲みたくなる。社長夫人が杜氏をされているので、こんな風に多くの蔵元がラベルに趣向を凝らすずっと前からオシャレなデザインであった。今回数種類手に入れた。今日の酒はGattolibero。イタリ…

光栄菊 白月 無濾過生原酒

今年我が家の菩提寺にもなった寺のある小城市。その地から一気に全国区のブランドに上り詰めた光栄菊酒造。既になかなか手に入りにくくなっているようだ。嬉しい悩みだ。 夏酒というコンセプトで造られた酒だと思う。アルコール度数は13度と低め。この酒蔵の…

蔵元限定 純米吟醸 日の丸(蔵ラベル)

まんさくの花ブランドで有名な日の丸醸造。北東北旅行最終日に横手市のその蔵元で購入したお酒。先日はアメリカ輸出限定の生もと純米大吟醸原酒を飲ませてもらったが、今回は蔵元限定で販売されているという蔵ラベルの純米吟醸。蔵人が手ずから栽培した酒米…

たかちよ 純米大吟醸 Summer Blue

コシヒカリ最高グレード品を生産する米どころ新潟県南魚沼市にある高千代酒造。この酒蔵の酒を飲ませてもらうのは初めてだと思う。南魚沼だからといって食用米を使用しているという訳ではないようだ。やたらにたくさんのキャッチコピーが付いている。「限定…

鍋島 純米大吟醸 生酒 きたしずく

鍋島を醸す佐賀県鹿島市の富久千代酒造は、もはや改めてコメントする必要もないくらい私の愛する酒蔵だ。私の母の実家からもそれほど離れていない。先日九州地方を襲った豪雨災害に巻き込まれていなければいいが。鹿島市の近辺もかなり降ったと聞いている。 …

生もと純米大吟醸原酒 HINOMARU アメリカ輸出限定

先日北東北を旅行して、秋田県横手市増田町にある蔵元で入手してきたお酒。まんさくの花ブランドで全国区である日の丸醸造は、1689年の創業ということだから三百数十年の歴史を持っている。元禄時代の酒造りのメッカは伊丹池田の摂津地区のような関西だった…

冬の月 Mid night Summer Version 嘉美心 爽やか純米吟醸

結構な頻度で飲んでいる冬の月。岡山県浅口市の嘉美心酒造の限定銘柄だ。今回は、その夏限定バージョン。ラベルも南国リゾートの雰囲気だ。 夏はこういうアプローチをしてくる酒蔵が多いが、アルコール度数14度とやや軽めにしてある。確かに一口目は気持ちだ…

屋守 仕込み十六号 純米中取り無調整

亡き志村けん氏の故郷である東村山にある酒蔵豊島屋酒造のブランド屋守。名前は聞いていたが、実際に飲ませてもらうのは今回が初めてだ。 これは。信じられないほど美味い。というよりも、野球に喩えれば私にとっての半速球ど真ん中という感覚の私が最も好み…

純米吟醸 剱岳

富山県黒部市にある酒蔵銀盤酒造。黒部川扇状地湧水で仕込んでいる。以前にも紹介したが、私に大昔初めて冷酒の美味さを教えてくれた酒蔵だ。 剱岳とは、立山連峰にある山のようだ。角がない。やや辛口のすっきり系なのに飲み口がなめらか。とても落ち着く味…

Cloudy TENZAN 酒蔵限定 にごり酒

先日佐賀県小城市の蔵元にお邪魔した際に購入したお酒。人間の味覚というものは不思議なもので、天山酒造に対する深いリスペクトが頭の根底にあるので、飲む前から美味しいに決まっていると思っている。そして実際に口に含んでもその感覚は揺るがない。ぐい…

AKABU 純米酒

岩手県盛岡市北飯岡にある赤武酒造の銘柄であるAKABU。最近かなり人気を集めていると聞いていたが、私は今回初めて飲ませてもらった。もともとは三陸海岸沿いの町大槌町にあったが、東日本大震災の津波に被災して盛岡に移転復興した蔵だ。再建が2013年という…

若波 純米吟醸

福岡県大川市にある酒蔵。飲ましてもらうのは初めてだ。大川市と言えば家具作りの町として有名だ。日本でも稀な湯質の日帰り温泉施設が町中にあり、そこにはお邪魔したことがある。 最近徐々に人気を高めている酒蔵と聞いている。このお酒は純米吟醸で、55%…

川中島 幻舞 無濾過生原酒 信州地酒頒布会2020限定酒

今では日本屈指の人気酒蔵となっている長野市川中島町の酒千蔵野。今回、頒布会にあえて参加されたと聞いて驚いた。普通ならば、ここまで有名になると最終的に我々のような素人の呑助による人気投票が行われる頒布会に出品しようとは思わないはずだ。自信の…

花の香 蔵開き限定酒 純米大吟醸 和水生酛

熊本県は玉名郡和水町にある酒蔵である花の香酒造の醸したお酒。玉名に行ったことはあるが、この酒蔵のことは知らなかった。従って今回が初飲だ。初飲?そんな言葉があるかな。 口に含んだ瞬間心地よい弾け方をする。酸味が非常に個性的な印象。これまたそん…

七田 夏純

佐賀県小城市小城にある天山酒造。私の愛する小城市の誉れと呼べる酒蔵だ。この酒は母と共に酒蔵に寄って、もう1本と一緒に購入した。アルコール度数14度と軽めで、印象はすっきり爽やか。旨味は抑えめ。裏ラベルに書いてある通りにサクサク飲める。とは言え…

森嶋 雄町 純米大吟醸

あくまでも私個人の感性という前提だが、過去に見た日本酒のラベルとしては最も美しく、また芸術的だと思う。どんなデザイナーと手を組んでいるのだろうか。いや。デザイナーではなく画家かも知れない。この酒の銘柄は森嶋だが、会社の名前は森島酒造。山へ…

能代 喜三郎の酒 吟醸純米 生酒原酒

昔良く飲んだ喜久水酒造「能代」の上位銘柄の中核となる「喜三郎の酒」。その限定品の生酒原酒。アルコール度数は18.5%。味わいは濃厚で重い。最近は、新しい世界に踏み込もうとチャレンジする酒蔵の酒を好んで飲んでいるので、そういう意味から言えば個性は…

光栄菊 Anastasia Green

実は先週末、同じ小城市内にある母方の墓参りついでに小城市三日月町の酒蔵を外から眺めてきた。雰囲気は表現しづらい。えっ?という感じだ。我が愛する小城市の典型的な田園風景の中の、現地では部落という呼び方をする集落にあった。蔵が道に面していない…

信州亀齢 ひとごこち 純米吟醸 無濾過生原酒

この酒を醸した岡崎酒造は上田市にあり、随分昔に蔵を訪ねたことがある。当時はそれほど名前が売れていなかったのだが、今や日本屈指の人気酒になっている。手に入れるのも簡単ではない。 観光名所にもなっている稲倉の棚田で作られたひとごこちを酒米に使っ…

花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ

最近は最高の出来の酒ばかり飲んでいるが、それでもやはり花陽浴は別格だと思い直した。ぐい呑を顔に近づけるだけで感動させてくれる素晴らしき芳香。味わいはふくよか。酸味も実に適度。おりがらみらしい若さも押してくる。さすがとしか言いようがない。

W 純米 赤磐雄町 無ろ過生原酒

岐阜県飛騨市にある酒蔵渡辺酒造店が厳選酒販店用に造った酒だという。銘柄名のWには、WatanabeとWorld、Waraiの三つの意味を込めているということだ。渾身の勝負酒だと解した。ラベルもトレンドに挑んでいる。精米歩合は50%。吟醸クラスの磨きだ。 香り、口…

光栄菊 黄昏 Orange 無濾過生原酒

先日初めて飲んでとても気に入ったので、別バージョンを2種類入手した。今日はそのうちの一本で、まさに出来立ての方の酒である。 前回飲んだバージョンは口に含んだ瞬間爆発するような感覚に襲われたが、この酒のアプローチは全く異なる。無濾過生原酒らし…

Shirakiku BLACKLABEL 純米吟醸 無濾過生原酒 brilliant

京都府京丹後市の酒蔵白杉酒造の醸した酒。この酒蔵は、いわゆる酒造好適米ではなくコシヒカリを磨いて酒を造ることにこだわっているようだ。ラベルもショッキングピンクを使っていてとてもお洒落だ。味はどうだろうかと恐る恐る飲んでみた。結論的には、言…

裏佐久の花 夏の直汲 純米吟醸

久しぶりの佐久の花。長野県佐久市の酒蔵だ。59%精米。香りがいい。いかにも直汲みという感じだ。キリッとした飲み口だ。酸味がやや強めだ。鮪の刺身などをアテにするととても合いそうだ。長野県の酒蔵はレベルが高い。そしてチャレンジしている。ただし、今…

まる田 特別純米 無ろ過生原酒

最近好んで飲ませてもらっている北海道夕張郡の酒蔵小林酒造の期間限定酒である。まる田というのは、小林家の屋号とのことだ。屋号を付けているということは、最も深い思い入れのある酒ということだ。特別純米となっているが精米歩合は50%であり純吟クラスで…

光栄菊 Hello!KOUEIGIKU 無濾過生原酒

2006年に廃業を余儀なくされたが、有志たちが集って苦労の末に去年末に復活させたという話題の酒蔵。私の第二の故郷佐賀県小城市でそんなことが実現したことがなんともありがたい。再発進からまだ間もないが、全国レベルで注目を集めているようだ。 爆発力。…

黒龍 春しぼり

これまでの吟十八号に代わって春限定酒銘柄として新登場の春しぼり。精米歩合55%のアル添である。アルコール度数はやや高めの18%。黒龍はやはりどのアプローチのものでも私にドンピシャで合う。この酒はやや辛口、酸味も効いている。複雑な後味の余韻がしば…